別邸海と森には特徴的な灯籠が二つあります。
一つは森の中でばらばらに倒れていた灯籠、今はレストラン前の
テラスに置かれています。火袋(灯火を入れる部分)から海を覗く
と丁度真東を向くように設置しました。灯籠は近代以前は灯台と
しての役割も果たしていたとの事です。今、犬吠埼灯台と競って
おります。
もう一つは旧伏見宮家21代目当主であられた貞愛親王が48才
の時に竣工した瑞鶴荘の特徴的な庭園のシンボルとも言われる
雪見灯籠、笠が大きく銚子岩とも呼ばれている砂岩で造られたよ
うな岩肌で、一般的な花崗岩や御影石という素材とは異なります。
40年以上藪の中に放置されていました
今はホテルの中庭で大切に保存しております。
出典:国立国会図書館蔵書 造園雑誌
鈴木 誠著 旧伏見宮家別邸銚子瑞鶴荘の庭について