中秋の名月や十三夜はいかがでしたか。
十五夜は犬吠埼も多少雲は出ておりましたが綺麗な月夜で、海一面が輝くシーンは
幻想的でクリスチャン・ラッセンの作品がリアルで体験できます。
中秋の名月は必ずしも満月ではないというのはご存知でしたか?
今回も実は満月は翌日の25日でしたが見た目はあまりかわらずとても強く
輝いていました。
中秋が過ぎ十三夜を迎えると秋が色濃くなり、雲が高く海の色も変わってきます。
秋と言えば食と芸術ですね。今回は芸術のお話を少し。
ここ銚子では木版画で有名な「金子周次」がおり(1909~1977)
「潮」「風」「海」などが作風によく表現されております。
今回おもしろい発見をしました。「犬吠埼」という作品を見ますと、
どうもわたくし共が毎日見ている風景と殆ど同じで、多少の高低差はある
ものの、ほぼ同じ場所ではないかという事です。
当時のこの場所は森で生い茂った木々や雑草で足を踏み入れるのも大変
だったと思います。写真であれば数ショットで短時間ですが、絵や版画と
なるとその労力たるや大変なものだったと想像出来ます。
当館にお越しの際はこの場所からのリアル風景をお楽しみ下さい。
最近撮影した風景
金子周次「犬吠埼」